ナカポツ便り―戸田所長に聞く「中編」

雇用を成功させる為の「伴走支援」

企業と共に歩む、ナカポツの現場

京都障害者就業・生活支援センター(通称:ナカポツ)では、障がいのある方の就労を支えるだけでなく、雇用する企業への支援にも力を入れています。
【中編】となる今回は、障がい者雇用を検討中または実施中の企業担当者の皆さまに向け、ナカポツがどのように関わり、雇用の成功につなげているのかを戸田所長へのインタビューを交えてお届けします。

 ナカポツの企業支援は、採用が決まってから始まるわけではありません。雇用前の段階から企業を訪問し、仕事内容の整理や合理的配慮の設計を一緒に行います。
 「書類や面接だけでは分からない部分がたくさんあります。職場体験(実習)を通して、本人の特性や得意・不得意を見極めてもらうことが重要です」と戸田所長。
 実習期間中は、本人・企業・支援機関の三者で情報共有を重ね、雇用後のミスマッチを防ぎます。また、企業と連携して特例子会社の立ち上げを実現した事例もあり、単なる助言者にとどまらない伴走型の支援を行っています。

就職が決まってからが、本当のスタートです。
「実際に働き始めると、想定していなかった困りごとが出てくることが多いんです」と戸田所長は話します。ナカポツでは定期的に職場訪問や面談を行い、必要に応じて職務内容や勤務環境の見直しを提案しています。その「たまに様子を見に来てくれる」という距離感が、企業にも本人にも安心感を与えているのだと感じます。
 雇用の現場は日々変化します。小さなトラブルでも、早い段階で話し合えば大きな問題になる前に解決できます。「企業と支援機関が同じゴールを共有していれば、困難を乗り越えられるケースは多い」と戸田所長。この言葉を聞き、支援は外から行うものではなく、企業、そしてご本人の隣に立つことが大切だと改めて感じました。

 企業から相談で多いのは、「どう関わればいいか分からない」「担当者が変わった途端に状況が悪化した」「本人の希望と、企業ができる配慮との間にギャップがある」といった内容です。
 ナカポツでは、こうした課題に対し、複数の担当職員で情報を共有する「複数担当制」を推奨しています。担当者一人に業務が集中しないことで、支援の質と継続性を保っています。

 採用を検討する際は、書類や短時間の面接だけで判断せず、ぜひ実習の機会を設けてみてください。
「現場で一緒に過ごす時間が、互いを知る一番の近道です。企業と本人、そして支援機関がつながることで、長く安心して働ける環境が生まれます」。
 ナカポツでは、企業の皆さまと共に、雇用の成功に向けた伴走支援を続けています。雇用の成功は偶然ではなく、関係づくりの積み重ねの先にある。と考えています。

京都障害者就業・生活支援センター
戸田 所長

京都障害者就業・生活支援センター

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