はあとふる京都ジョブパーク―「言葉」にすることから始まる就職支援

やっと自分と出会えた――「言葉」にすることから始まる就職支援

 「働きたいけど、今のままでは働けない。どうすれば」――こうした求職者の悩みを受け止める相談機関が、京都テルサ西館3階にある「京都ジョブパーク」だ。ハローワークを補完する機関として2007年に開所し、翌2008年には障がいを持つ求職者を対象とした窓口「はあとふるコーナー」が開設された。

 はあとふるコーナーのキャリアカウンセラーとして、コーナー開設当時から求職者の悩みに耳を傾けてきた、加茂雅康さんは求職者に「自分を主体に考えた就職活動を」と伝えている。その理由について、経験を交えたお話を伺った。

キャリアカウンセラー
加茂雅康さん

 「すごくつらい状態から就職活動ができるようになった、という方はやはり印象に残ります」と加茂さんは語る。
 過去の利用者であるAさんは新卒で就職した会社で「人のため、会社のため」と自分の感情に蓋をして働き続けた結果、心身の不調から退職。傷が癒えないまま、はあとふるコーナーでの就労支援を受ける事となった。
 このまま就職活動に取り組むのが難しいと考えた加茂さんはまず、これまでAさんが心に蓋をしていた感情に寄り添った。「言葉にすれば楽になる」。そう信じて何度も面談を重ね、今まで蓋をしてきた、つらさ・苦しさなど、目を向けてこなかった気持ちを言語に置き換えて整理していった。
 その過程で、Aさんはこれまでいかに自身を疎かにしてきたかに気付き、自分を主体にしてものごと考えるようになっていった。まさに「自分を取りもどす」道のりだった。その道のりを「やっと自分と出会えた」とAさんが表現した事は、加茂さんの胸に強く刻まれている。
 自分を主体とした姿勢は就職活動にも影響を与え「どのような仕事が向いているか」「続けられる仕事はどんな仕事だろうか」と自身をスタート地点にして考えることで、Aさんは就労までの道のりを順調に歩んでいった。

 就労に踏み出すには、まず自分自身の声と向き合う時間が必要だ。そのために京都ジョブパークのような支援機関の存在を知ることこそが、就労への第一歩になるのかもしれない。

京都ジョブパーク はあとふるコーナー

京都市南区東九条下殿田町70
京都テルサ西館3階 
TEL:075-682-8029 
FAX:075-682-8043
Mail:heart@kyoto-jobpark.jp

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